2017年02月21日

最終回「逃げるは恥だが役に立つ」冷静に考えるとなかなかにひどいんだが

逃げるは恥だが役に立つ DVD」には、悪いヤツが登場しない。裏切りもなければ、別れもない。誰も死なないし、大病にもかからない。不可抗力の交通事故も起こらない。簡単に言うと、“嫌なこと”が起こらない。

悪役や嫌な出来事は、物語の山場を作りやすい。悪をくじけば爽快感が生まれるし、病気や人の死を乗り越えれば感動が生まれる。

この「逃げ恥」にももちろん山場は存在する。昨日悲別で DVDみくり(新垣結衣)が実家に帰ってしまったり、津崎(星野源)のプロポーズを断ったり、この話の根幹である契約結婚というのも大きな山場の一つだ。
全ての事件は、登場人物の弱さから起きている。このドラマは人間の弱さが人を傷つけているのだ。

例えば、みくりが実家に帰ってしまったシーン。津崎(星野源)の弱さが、みくりの夜の誘いを断ったことから起きてしまった事件だ。他にも百合(石田ゆり子)の臆病さが風見(大谷亮平)を傷つけている。

その“弱さ”というのが、冷静に考えるとなかなかにひどい。津崎は自分のプライドの為に思いっきりみくりに恥をかかせているし、みくりも自分の都合や勝手な正義感を人に押し付けるきらいがある。風見は、その鉄壁の防御とも言える超理論で初登場時にとんでもない彼女のフリ方をしているし、百合は凝り固まった思考で当たり前のようにイケメン差別をする。逃げるは恥だが役に立つ DVD沼田(古田新太)なんて、自分の単純な好奇心で2人の寝室を覗くわ、人の詮索ばかりするわでやりたい放題だ。

だが、このキャラクター達の中で特定の誰かが嫌いという視聴者はほとんどいないだろう。役者陣の演技と脚本の妙で全てが“人間味”という言葉で全て上手く収まり、昨日悲別で DVDかわいらしく見えてしまうのだ。むしろ“ダメなところが良い”という次元にまで達している。このドラマ全体を包むハッピー感を生んでいるように思う。



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Posted by 藤原麻衣 at 12:07│Comments(0)日本
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